真空管ラジオ修理 ナショナル UF-730
当店で初めての真空管ラジオの修理です。
「最近まで聴いていたが、“バチッ”と音がして聴けなくなった」そうです。
直るかどうかわかりませんが、中を見てみます。
多少ホコリはしていますが、真空管5本使用のセットのようです。
真空管は高校の時の授業で少し教わっただけで、実技で修理などはしたことがありません。
シャーシーの裏も部品が付いていますが、リーで線の被覆は劣化してボロボロになっています。
真空管ラジオを組み立てて販売したり修理もバッチリの、電器屋さんの元社長さんの所に持って行き、診断していただきました。
私も目視でわかった部品の抵抗を交換し、ショートしていた一部の配線を修理しました。
さあ、直ったかなどうでしょうか。
スイッチを入れると、しばらくすると音が出てきました!
80歳の元社長さん、ありがとうございました。
真空管はヒーターに電源が入り、ぬくもってくると電子が出てきて動作するようになります。
面白いことに電源を切っても少しの間は、スピーカーよりラジオの音が聞こえます。
“HiFi RADIO”のマークのとおり、いい音で聞こえます。
スピーカーも大きなのが2つ、木製のボックスなので音がよく響きます。
少しの時間だけのご使用はいいですが、内部の部品は劣化しています。
コンデンサ・配線類は交換しないとショートして危険です。
でも、“真空管”な~んかいい音がします。癒やされる音です。